第十話 ナイトの証 後編
シルバーバザーにウルダハの犯罪集団が襲撃するとの情報を掴んだ
剣術士ギルドの新米剣士レクシーも護衛に向かう
シルバーバザーはレクシーの第2の故郷、母や妹は無事なのか
ちょっと剣が扱える様になったからって、良い気になってたばっかりに
こんな事になったんだわ・・・と悔やむ
しばらくしてシルバーバザーに到着するレクシー
既に戦闘は始まっていた
ミラ「数は多いぞ!気をぬくなッ!剣術士ギルドの名にかけて、
我らが剣の最強たる所以を今みせてやれッ!」
レクシー「はいっ!」
ミラ「逃がすな!」
槍を持つ敵、弓を打つ敵をなぎ倒す
呪術師まで現れたが剣術士ギルドメンバーの勢いは止まず
敵を制圧した
ミラ「どうだ!剣士ギルドの力思い知ったか!」
剣術士ギルドのメンバーの働きにより
無事に犯罪者集団の襲撃を撃退しシルバーバザーを守った
だが敵の首領は取り逃がした様だった
ある冒険者が力を貸してくれた事をレクシーは知らない
その後
レクシー「ママ・・・」
街には被害はなくみんな無事だった様だ
レクシー「大丈夫だった? レミリア」
レミリア「レクシー?」
「ちょっと頼まれちゃってさ」
「騎士さま?」
「ううん、違うわ・・・」
ママ「どうして、あなた裁縫師になるんじゃなかったの?」
レクシー「そうよ、でも」
「でも、じゃないでしょ。およしなさいっ」
「違うのママ・・・、いまウルダハは戦争をしているの」
「あなたは・・・」
「そうよ、孤児だった私達を育ててくれてありがとう、ママ」
もう子供達が悲しまなくて良い世界を作るの為に
「さよならママ、レミリア。また来るわ」
しばらくして、剣術士ギルド
受付ルルツ「な~んと、なんと銀冑団がナイトの証を解放ぉしてるんですぅ!
銀冑団の総長ジェンリンス様にナイトになりたい思いをぶつけてくださぁい!」
選ばれた剣術士ギルドメンバーにだけその証を与えてくださると言うのだ
総長ジェンリンス「よく来てくれた、誇り高きナイトを目指して我がもとへ」
レクシー「よろしくお願いします」
「ナイトとは主君の剣となり盾となる者なり・・・
その点をはき違えぬようくれぐれも心得よ」
「はい」
「しかし、栄光の日々も今は昔・・・・兵団の規模は小さく士気は低下
ウルダハ王宮の警護すら傭兵を雇わねばならぬ・・・
そこで、貴公の様な実力のある剣術士に協力を仰ぐことになった」
「はい」
「この見返りとして王家と契約を結ばぬ自由騎士の自称を認めよう」
「意志を縛る枷を絶つ剣を心得よ・・・」
そんな声が聞こえた気がした
つづく