第十一話 騎士団へ
ともあれ、自由騎士(ナイト)の証を得たレクシー。ちなみに現実世界、中世の騎士においてもフリーランスの騎士はいた様です。それは今で言うところの傭兵にあたります。
また冒険者とは賞金稼ぎと言う意味では同じですが、そちらは小さなお使いから大きなモンスター討伐までを請け負う"なんでも屋"の事を言う様です。
ここウルダハの治安維持を担当する騎士団は3つ、それに新鋭の組織がひとつ加わりました。ではそれぞれの特徴をみてみよう。
ひとつ目は、「銀冑団」こちらはウルダハの政庁層を警備を主とするナナモ女王陛下直属の近衛騎士団である。先ずウルダハの政局には砂蠍衆と呼ばれる6人の顔役がおりその派閥の一つ、王党派のラウバーン局長が率いるグランドカンパニー不滅隊の下位組織の一つである。
ふたつ目は、「胴刃団」こちらはウルダハの商人達がお金を出し合って組織していると言われている自治兵団である。こちらも砂蠍衆の派閥、共和派の東アルデナード商会会長ロロリト、ホテルミラージュトラスト総帥のテレジ・アデレジの影響下にあり、人員、予算共に一番大きな組織となっている。
みっつ目は、「鉄灯団」こちらは主にザラナーン地方の鉱山、採堀施設を警備している自警団である。鉄道のあるブラックブラッシュ停留所を中心に活動している。こちらも共和派のひとりアマジナ鉱山協会総裁フィルガイスが資金を出している。
この3つを比べてみると、名誉でもある「銀冑団」の騎士になるには不滅隊の兵士からスタートする事になり昇級に時間が掛かる事を考えると近衛の騎士への道は険しい。そう考えると兵士の数も多く予算も大きい「胴刃団」が一番良い選択と思えた。
それに我が裁縫師ギルドも東アルデナード商会が作った組織である事から、そこに所属し活動する事はマスターやみんなにも理解されやすいだろう。
よっつ目は、「クリスタルブレイブ」こちらは最近、ウルダハの街角でも目立つ群青の軍服を着た組織だ。各地で傭兵や冒険者の受け入れを行っており今なら入りやすく、また配属先もエオルゼア3都市となっており可なり広い。だが、いずれの都市にも属さい戦力を持った独自組織は危険性も孕んでいる。
しばらくして、裁縫師ギルド
裁縫師ギルドマスター「まぁ!なんて素敵!こんな綺麗な別珍みたのは初めてよ
流石ね~、貴方を雇って正解だったわ」
レクシー「あの・・・マスター、冒険者と専属契約ってされてますか?」
「どういう事?」
「マスターが冒険者と親し気に話してるのを度々見てました」
「そうね、あの人は特別よ、裁縫の腕も・・・だからイシュガルドへ行かせたわ」
「・・・イシュガルドへ?」
「そうよ、あそこへお店を出すのが私の夢・・・貴方にも夢はあるでしょ?」
「はい・・・」
「がんばりなさい!」
「はい!」
その夜、クイックサンド
女将モモディ「やっと来たわね!レクシー待っていたのよ
ぜひ、あなたの力を貸してほしいの
その代わりと言ってはなんだけど、
わたしたちは、あなたへの協力は惜しまないわよ」
レクシー「はい、よろしくおねがいします」
「ここに、あなたの名前をサインしてくれる?」
「これで登録完了よ」
つづく